旅記録ロンドンの地下鉄は物語の入口だった 2年前、私はイギリスに住んでいた。といっても、留学のために1年間ヨークシャーで生活していただけなのだけれど。 その間は、毎日朝から夜までシェイクスピアやウルフの作品と格闘し(その度にノックアウトされつづけ)ていたけれど、休暇になれば... 2022.08.10旅記録
読書感想文【感想】呉明益『複眼人』―ひとつの世界を多くの視点で語るとき 私は、自然がしっかりと描かれている本がとても好きだ。人、動物、植物…さまざまな生物が共生していく様子を、愛情込めて描いた作品に出会うと嬉しくなる。上橋菜穂子なんかを読んでいると思わず、「あー、好き」とつぶやきたくなってしまう。呉明益の『複... 2022.08.10読書感想文
読書感想文【感想】寮美千子『ノスタルギガンテス』―ノスタルジーと消費社会と。 同じ職場の友達に薦められた。「自分がずっと求めていたのはこの本だったのでは…」と思うくらいの出会いだった。読んでいる間ずっと鳥肌が立ちっぱなしだったし、読み終えてからは余韻に浸ってしばらく現実に戻れなかった。 理由のひとつはたぶん、... 2022.08.05読書感想文